西鎮 さんの短歌/コメント関連
あたたかくて好きです
情景の美しさに加えて、海鳥を主体のように感じた。寒い冬という季節も乗り越えてゆく力強さが感じられる。
〈イマジナリィお城〉が、お題〈正義〉の暗喩のようで、そこでお題を消化しているものと読んだ。景そのものは、自分には「不倫を想起した作中主体を過ぎる風景」と読んだが、その意味で「不正義」としてもお題を消化しているのかもしれない。下句は、現在進行形の不倫の行く末を暗示するようである。
2.26事件で襲撃を受け、一命を取りとめた鈴木貫太郎侍従長(当時 後に内閣総理大臣)を詠んだ。事件当日は東京に積雪があったこと、翌日の午後、雪が降ったこと等も踏まえた内容で、リアリティがある。襲撃当日、鈴木が下駄履きだったかは定かではないが、雨に濡れた下駄から膨らんだ想像のリアリティと説得力が素晴らしく、破調とも非常に良くマッチしていると思った。
バス停の傍に立つスズカケノキ(プラタナスの一種か)を見あげつつ、作中主体は風をあびている。表向きは情景描写に徹しながらも、一陣の風によって自己と落ち残った葉とが結びつけられた心象が想像され、そこに横たわる内省の一端に、読者も触れてしまったような後味に惹かれた。
丁寧な評をいただき、ありがとうございます!
編み目のほつれたセーターと、そこから想起された春の芽吹きを直喩で接続した構成、非常に巧みだと思いました。最後まで特選と悩みましたが、〈枝葉〉の部分がやや気になりました。〈腕〉と直結するのはやはり〈枝〉かな、と思いましたので……いずれにしても、大好きな一首です。
ブランドロゴと季節の時間経過を結びつけ、赤いベンチに記憶を背負わせる視線が優しいと思いました。

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