四分木橅 さんの短歌/コメント関連
良い所:スケートリンクを指でなぞるルーチンを持つフィギュアスケーター(羽生結弦さん?)をモチーフにしたお歌と読みました。動かない植物と激しく動くスケーターとは結び付けづらい素材同士ですが、”静”の瞬間を切り取ったことで、冬に咲く「水仙」と冬場の華であるフィギュアスケートがが途端に近い存在になり、「銀盤を愛でる」スケーターが雪原でたたずむ水仙にリンクして、比喩なのに映像イメージがわいてくるお歌だと思います。さらに主体の心情は描かれてはいませんが、その観察目線から主体(≒作者)が水仙を日ごろからよく見ていること、フィギュアスケート好き、という像が浮かんできました。
惜しい所:任意なので惜しいというより、私の好みとしてコメントします。
二句切れで「ねじれ」という名詞で切っているので、ここを強調ポイントとするなら一字空けをして読ませるときに読者に一拍置いてもらうのも面白いかもと思いました。逆に「葉先のねじれ」=「あなたの指」を強調したいならば名詞ではなく、”葉先ねじれて”とか”葉先のねじれは”(字余り)もありかもと思いました。
「その手があったか……!」評を読ませていただいてから、額に手を当てて漫画のようなポーズで唸っていました。
私が羽生選手のファンだったことが、どこかから滲み出たのかもしれませんが、とても素敵なイメージを膨らませてくださってありがとうございます。エスパー様ですか。
初めにリンクを撫でる指も、途中の指先まで行き届いた表現も、最後に上に伸ばすポーズの曲があったような気がします。余韻を感じるような伸ばされた指先も、それを水仙とするなら、……最高じゃないですか。
個人的にとても気に入って、以後ずっと思い巡らせていました。確かにそれなら「ねじれ」だと、演技が止まってしまいますね。翻る、とか余韻を感じる表現にしたいです
氷上を撫で翻る指先は水仙の葉の揺らぎにも似る
自己満足ですが、一旦消化できました
評と交流の場をいただいて、私は自分では描けなかったイメージを貰えました。四分様、管理者様、この場を借りてお礼を申し上げます。
良い所:元カノに未練のある主体のお歌と読みました。別れてしまっても、自分が特別であり続けたいというのは多かれ少なかれみな持っているエゴであり人の弱さなのかもしれません。そういう共感性の高さのあるお歌だなと感じました。
惜しい所:良い点との裏腹な関係ですが、共感性の高い主題について感情をストレートに詠まれているので、どこかで聞いたことがある、見たことがある表現に思われてしまうかもしれないなと思いました。たとえば短歌ではなくラブソングとして誰かが歌っていても不思議ではないかなと。短歌は限られた文字のなかで読者に想像してもらう必要があるので、もう少し具体的な情景・風景が入ってくると作品としての世界観みたいなものが出てくるのでは・・と感じました。

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