HAIKU BEGINNER'S GUIDE

はじめての俳句講座

俳句を作るのに、むずかしい知識から始める必要はありません。 まずは今日見たものを、十七音に置いてみるところから始めてみましょう。

BASIC

最初に知っておきたい
七つの基本

01

俳句って、どんなもの?

俳句は、基本的に五・七・五の十七音で作る短い詩です。短いからこそ、説明を増やすより、見えたものや聞こえたものを具体的に置くことが大切です。

02

まずは五・七・五

最初は五音・七音・五音の形を意識してみましょう。数えるのは文字数ではなく音数です。

03

季語は一句にひとつ

原則として、季語は一句につき一個です。二個以上入れると「季重なり」となります。季語同士が競い合って句の焦点がぼやけやすいため、まずは主役になる季語を一つに絞りましょう。

04

説明より、見えたものを書く

「うれしい」「さびしい」「きれい」と感想を書くより、そう感じた原因になる物や動作を書く方が、読み手に景色が伝わります。

05

切れ字は一箇所にする

「や」「かな」「けり」などの切れ字は、一句につき一箇所を基本にします。二箇所以上に入れると、感動の焦点がぼやけ、気忙しい句になりやすくなります。切れ字のほか、体言止めや語順でも切れは作れます。

06

「山本山」の形を避ける

上五と下五がともに五音の名詞になる形は、「山本山」と呼ばれます。中七が上五と下五のどちらに掛かるのか分かりにくくなり、句の構造を読み取りづらくするため、なるべく避けましょう。

例:白き雲 朝日に染まる 遠き山
07

最後に言葉を削る

一句ができたら、なくても伝わる言葉がないか確認します。俳句は、足すより削ることで強くなる場合が多くあります。

感想ではなく景を書く

春風や
白線だけの
運動場

「さびしい」と説明せず、見えているものから空気を立ち上げます。 俳句ではこの考え方が重要です。

HOW TO MAKE

一句できるまでの
六つの手順

  1. 今日見たものを一つ決めます
  2. 一番印象に残った細部を探します
  3. 季語を一つ決めます
  4. まず五・七・五に置いてみます
  5. 感情語や説明語を削ります
  6. 声に出して読んで整えます
KIGO

季語は「季節の名前」
だけではない

季語が運ぶもの

季語には、気温、光、匂い、時間、昔から積み重なったイメージまで含まれています。 一語で一句の背景を作れるのが季語の強さです。

季重なりに注意

原則として、季語は一句につき一個です。 二個以上入れると「季重なり」となります。 季語同士が競い合って句の焦点がぼやけやすいため、初心者のうちは主役になる季語を一つに絞りましょう。

COMMON MISTAKES

初心者の句が
弱くなりやすいところ

感想をそのまま書く

例:桜見てとてもきれいと思ひけり

「きれい」と言わず、桜のどんな姿を見たのかを書きます。

季語を重ねすぎる

例:夏の日に蝉鳴く暑き昼下がり

季節を示す言葉が重なると、季語同士が競合しやすくなります。

全部説明してしまう

例:遠足で友と一緒に山登る

事情を説明するより、印象に残った一場面へ絞ります。

まず一句、作ってみましょう。

完成度より先に、目の前の一場面を十七音へ置いてみましょう。 作った句は、そこから削って整えていけば大丈夫です。

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