お題:浅
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- 君といた浅い眠りの翌朝は鰹節少し余分にあげる
- 浅はかと私を責めしあの人の記憶は遥か過去へと飛びぬ
- 浅い海だって溺れる君という浅い男に溺れるように
- 浅瀬にて彼と拾った貝みたく夜空に光る一等の星
- 浅漬けのきゅうり齧れば夏が来て狼煙のように風鈴は鳴る
- とけかけのゼリーの日々をできるだけ浅く掬ってみせてわたしの
- 友だちと思ってたけど伏線のようにつぎつぎ浅蜊がひらく
- 南方に沈む艦あり浅瀬では何も知らない子どもがはしゃぐ
- 土曜日の南改札 浅瀬でも溺れるときは溺れるでしょう?
- 梅雨どきの浅はかによみがえりがちな想いみつしり霧雨のごと
- 満月の眠りは浅く届かない想い出が向こうでゆらめいて
- 精神の浅瀬を渡る素足にはもっと冷たい水がふさわしい
- 指ぬきが指になじんでしずかな部屋ぬいめのさきの浅いくらがり
- わからない数学の答えと引き換えに大切なことを聞いた 浅瀬で
- 遠浅の透きとおる海、足入れてこのままどこか遠くまでうく
- 気が付けば暮らしも全部飲み込んで 浅瀬で遊ぶつもりだったの
- 遠浅の海のようなる部屋にいて唯一無二の安全地帯
- 浅瀬から次第に深くなっていく雨降る夜の海の足跡
- きらめきを浅瀬にすくい手のひらのとうめいな海あたたかな海
- 深入りはしないと決めて浅瀬でもその無邪気さに足をとられる
- 啄木によく似たひとの無事ねがひ浅瀬にひとり蟹とたはむる
- 遠浅の海に竿振る父がゐて 世話焼く母はフライの仕度
- 浅瀬でも溺れる君の短さを食べて暮らせるほどの身近さ
- 雨の降り始める時を待っている浅い眠りに飽く暁に
- 鰓呼吸は慣れだと言って皆海へ帰りぬ我を浅瀬に置いて
- 長椅子に浅く座って揺れているママの事務服離さぬ手かな
- 遠浅の海にも不意に深くなる地点があって愛は壊れる
- 砂抜きの途中の浅利掬い上げあの時ほんとは怒りたかった
- 浅瀬から海を知ったときみが言い靴の底にも夏が生きてた
- 後味の悪い仕事だ椀の底砂が残った浅利の味噌汁
選歌した人
つきひざマグノリア♡さおるひらつかちどり十付ポリンヌ工藤あざみ野中村うおなみ佐久早 天電遊亭壁上土ayainu聴雨まゆきち雅佳翠佐竹紫円あめのおと山口絢子yohei外村ぽこ白雨冬子つくだとしおハウルの動かない黒子鉄線葛
