お題:逝
投票が完了しました!
ログインしてハート投票可能。音符はどなたでも投票できます。
- 戸籍からするりと後妻を抜き父がため息ひとつ吐いて逝く朝
- えーえんとくちからひとから夭逝の歌人のうたは流れつづける
- 祖父が逝き祖母逝きチロ逝き春遠き朝のストーブ六時につける
- 水の逝く音が聞こえる淡々と医師は頓服薬を増やせり
- 未来など見たくはないが逝き方もわからないので選挙には行く
- 逝く前に握った妻の手は熱く椿のような笑みをしていた
- 真夜中にカメラロールを撫でゆけば逝ってしまった光に触れる
- 文例を抜き出しているご逝去を悼むこころを表せなくて
- 逝くほうがましだと言って泣く母の背中を抱いて歩く冬の日
- 年号を書きながら隅に描いていた乙巳の変で逝った入鹿を
- 好物の鯖の味噌煮をごくわずか口にしたのちわが母は逝く
- 昏睡後逝った父を思い出しては母の元気に感謝する日日
- 長すぎる夜をもたらす夭逝の太陽ばかりが偲ばれる星
- 虹を逝く背中が淡く色付いて ねこ ゆめだけど胸が痛いよ
- 芸能人急逝の報にざわついた職場がすぐに帰ってく凪
- 玄冬の窓をひらけば逝くことのまだまだとほい気がしてこはい
- 母が逝き独り身久しき父が逝き二人はあの世で年の差夫婦
- 昨年の明日 キミは逝きました 見舞のLINE未読のままです
選歌した人
つきひざ美好ゆか三浦なつたんかちゃんもしりふじのゆき十条坂雪風みなとかばのあくびケン山口絢子早川夏馬
