お題:隅
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- 冬晴れにぬくもる墓にほうきから逃れて隅を逃げ出すヤモリ
- この恋は逆転もなく負けだろう四隅取られたオセロのように
- 隅っこで泣いてた僕の声だけが自由な空へ羽ばたいていた
- 片隅にゆっくりと死を受け入れてゆくインパラの横顔がある
- 生活の中にいつでも隅があることが私を気楽にさせる
- 去りしひと胸の片隅住まわせて刻をほどかず立ち止まるきみ
- 陽の射さぬ隅に積まれた雪だけが膝をかかえて黒ずんでいる
- お互いに違う誰かの手を握りつつ隅田川花火大会
- クラスでは写真の隅でわらってたあなたに今朝もご飯をよそう
- 今はもう大きな町の片隅に小さな星の小さな墓標
- 見ないふりしてた心の隅にいる膝を抱えた子供のわたし
- 片隅に落としたはずの闇があるプルスイッチの紐は揺れない
- 四年間ヒヤシンスを抱きプラ鉢は庭の隅にて風格を放つ
- 目の隅に鮭を宿して朝ごはん中にするなよ昼ごはんの話
- どうせもう無理ならせめて戦場のなるべく隅の隅で死にたい
- 片隅で弱音を吐けば傍らでそっと回収していくルンバ
- 玄関の隅にちんまり冬を越すてんとう虫よ名前は要るか
- パステルなすみっコぐらしの対極で似た者同士と視線を送る
- いらんのはわたしのはうで隅々に広がつてゆくディープスペース
- 四隅までジャムを広げて食パンが朝を乱反射している
- 複雑なあなたの部屋のすみっこでキリンみたいに眠るそうじき
- 教室の真ん中の奴ら知らないか?片隅にだって命はあると
- 隅々まで部屋を見渡し一匹も猫がいないと確認できた
- ゴキブリの足ふきマットに騙されるこんな世界の片隅でさえ
- 引出しの隅に隠した0点を母が見つけた誕生日の午後
- 片隅においておきたいことばかり溢れて部屋の真ん中で寝る
- 教室の隅っこが好き壁二面みえない羽を味方につけて
- 重箱の隅をつついている顔でつかれば風呂はどこまでも狭い
- ホームにてそれぞれの靴陽がさして足の隅から春は始まる
- また春か六年間のどの写真の隅にもおなじ少女のわたし
- 片隅と呼んでしまえば片隅になるけどここも禁煙である
- 使わないままの単語が眠ってる 大脳皮質の隅のまた隅
- 教科書をぱらぱらめくれば 片隅に 死ぬほど生きてたぼくらが走る
選歌した人
中村ハオつきひざルナクふじのゆき工藤あざみ野そうこ四分木橅七色卓斗ひらいあかる柚仁泰源三木絵糸かばのあくびワッガオー若枝あらうかざなぎりんひらつかちどりもしり
